





脱出ルート、とか ルート66の route はどうなのよ。

・・・route もあったね。イギリスなら► route ルートなんだけど、アメリカにはルートと► route ラゥトと両方読み方があって、はっきりしたルールは僕も知らないんだよ。(もともとフランス語では ou は「う」っていう音なんだけど)どちらかというとラゥトの方がアメリカっぽい読み方かな。コンピューターのルーターrouterも、アメリカではラゥターなんだよ。

うちのクルマのナビも「ラゥトガイダンス」って言うよね・・・。

とにかくou は、けっこう「あぅ」って読むって忘れないでね!




なぜか日本では眉毛のこと「アイブロウ」って言うけど、英語だと「アィブラゥ」なんだよね。

すっかりだまされてました・・・。
スーパーファジーな解説
- アメリカの小学校のフォニックスでは ou =「あぅ」と習います。というのも、英語圏の人が ou を見てまず思い浮かべる音は「あぅ」だから。
► thousand ► around ► about ► round ► proud など。 - でも ou には、他の読み方もあります:
「くらい あ」 ► young ► country ► enough など。
「うー」 ► you ► soup ► group など。
ouldで「う」 ► could ► should ► would。
過去形oughtで「おー」► bought ► brought ► thought など。
どれもよく使う言葉ばかりなので、自然に覚えてしまうみたいです。 - ちなみにou はほとんど「おぅ」って読みません。
► though ► although ► dough(パン生地のドゥ)以外は、大きな岩という意味の► boulderくらいしか「おぅ」の例を思いつきません。「うー oo」の回でも説明していますが、英語の母音はけっこう変化していて(Great Vowel Shift)ou の読み方も時代によって異なり、1400年くらいには「うー」だったのが、だんだん「おぅ」「あぅ」となまっていったようです。 - 参考までに、ou に r がくっついた our になると、いろんな読み方になることが多く、ちょっと難しめの言葉も多いのでフォニックスとしてはお手上げ。個別に覚えるしかないようです。
「くらい あー humo(u)r /glamo(u)r / journal / journey」
「あわー our / hour / devour」
「おー course / court / source」
「うぁ your / pour / tour」
「うー(フランス語由来)amour / bourgeois」などなど。 - bow は、二つの読み方があります。
(なんで二つもあるんだ!?という心の叫びは置いておいて)
► bow バゥではお辞儀、► bow ボゥでは蝶結びや、弓の意味になります。rainbow のボゥですね。 - ► crown はかんむりですが、 ► clown はピエロのこと。
- 漫画でピストルの音を表現すると、日本だとバンバンって書きますが、英語だとPOW POW です。パウパウですよ!(ちなみに光線銃みたいなピュンピュンは ZAP!)
- アメリカでは特にou / owを「あぅ」と読むようです。ハリー・ポッターシリーズの作者J. K. Rowlingも、アメリカでは「ラゥリング」と間違って読まれることが多いと言っています。(イギリスの新聞だけあって、Rolling Stones の「ロゥリング」と同じです、と注釈があります。)